2011年8月19日金曜日

罪と罰の果てに/永瀬隼介(2)

「この世には永遠も絶対もないんだ」


物語が進み、登場者たちの【罪を犯し、罰が与えられ】繋がっていきます。


新約聖書『ヨハネによる福音書』にイエスの言葉がある

「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、いつまでたっても一粒のままだ。

しかし、死ねば、やがて多くの実を結ぶ。

自分の命を愛する者はこれを失う。

この世において自分の命を憎む者は、

それを失うどころか、かえって永遠の命を持つことになる」

麦は土に埋もれ、いずれ地に豊かな実をもたらす。


ちょっと変な文章だと思う。

自分の命を憎む者…? 殉死? 命を差し出す者? とは違うの???

ボクは一粒の麦が芽を出すにあたって、

その間に「死」があるとは全く思っていなかった。

その前に一粒の麦が育った根・茎・花の「死」があったことは

わかるが…