2011年9月24日土曜日

どうして、人を殺してはいけないのか

世の中は、禁止事項で溢れている。

何から何まで禁止されている。

君が一人で存在している時には問題ないけれど、

別の人間が現れた瞬間にたくさんの禁止事項ができる。

僕たちの周囲には、無数の、根拠不明の禁止事項がある。

許可されたことをかろうじて、実行できているだけ、

と言ったほうが近いかも知れない。

さまざまな禁止事項の中でも、

取り返しのつくことはまだ、どうにかなる。

僕と君の関係はぎくしゃくはするけれど、

かなり元通りにはなる。

ただ、死んだ人は取り返しがつかない。

命が素晴らしいものだから、などというつもりもない。

世の中で一つしか存在しない、もう二度とそれは、手に入らない。

殺人を許したら、国家が困る。

たとえば、自分は明日、誰かに殺されるかもしれない、

となったら、人間は経済活動に従事できない。

所有権を保護しなくては経済は成り立たない。

自分で買ったものが自分の物と保証されないのだったら、

誰もお金を使わない。

お金さえ、自分の物とは言えなくなってしまう。

『命』は自分の所有しているもっとも重要な物だ。

そう考えれば、まずは、命を保護しなくては、

少なくとも命を保護するふりをしなくては、

経済活動が止まってしまう。

国家が禁止事項を作った。

殺人禁止のルールは、その一つだ。

重要なものの一つ。

戦争と死刑が許される理由も、

国家の都合で、行われるものだから。

国家が、問題なし、と認めたものだけが許される。

そこに倫理は関係ない。

【マリアビートル/伊坂幸太郎】より抜粋加筆

2011年9月13日火曜日

当選 ー JANJAN焼そば3食 ー

届け物。「段ボール箱」も中身の「JANJAN焼そば」も熱々で届きました。
残暑が厳しく、真夏日が続いています。


《20110826-■JANJAN焼そば3食/こぶたプレゼンツ JANJAN「ソース焼そば」と「たらこ焼そば」プレゼントキャンペーン|エースコック株式会社》